今の自分、これからの自分

経済的・社会的にそうみえているかは別として,少なくとも行動様式で下流志向の強い私としては,僕らの世代の下流志向とは未来への期待と足許の仕掛けとを結び付けている物語の破綻であって,少し前の人々と今の人々とで何か質的に違うとか,価値観に干渉する類の教育で克服できることではない気がする.大事なことは現実性のある物語を提示できるかであって,人をどんどん使い捨てる方向に向かっている現実を隠蔽しながら,とってつけたような職業観や愛国心を植え付けることでは少なくともないはずだ.

正直なところ僕らの世代を丸ごと救えるような大きな物語をこれからでっち上げることは極めて難しい気がするし,向こう数十年の人生に筋道を立てていくにはあまりに時代が流動的であるように感じる.一方で僕自身いまさらベクトルを見失い,もともと自分が目標なんかに向かったことなんてないんだと自省するような状況に追い込まれていることは,やはり目標を持って筋道立てて生きていく方が堅実なのかも知れない.

(中略)

ひとりひとりが自分と社会とを結びつけるリアルな物語を持つ.そのためには,自分が様々なかたちで社会から受け入れられ得るのだという実感を得られる機会を少しでも増やしていく必要がある.そして,それぞれの組織が,これまで大きな物語を提供する代わりに構成員との間で共依存的な関係を気づいていたことを見直し,自律的に紡がれた様々な物語と辻褄が合うよう近代化していく必要があるのだろう.

まずは僕自身が僕と社会とを繋ぐ小さな物語を紡ぎ,その物語へのコミットを行動で示し,誰もが自分の紡いだ物語を大切にできる空間を少しでも増やしていく.そういうところから始めたらいいのだろうか.

雑種路線でいこう - 下流志向の私
  • 今の世の中
    • 人をどんどん使いすてる方向
    • とってつけたような職業観や愛国心
    • 向こう数十年の人生に筋道を立てていくにはあまりに時代が流動的(⇒でも、目標を持って筋道立てて生きていく方が堅実かも)

  • 心がけたいこと
    • ひとりひとりが自分と社会とを結びつけるリアルな物語を持つ
    • 僕自身が僕と社会とを繋ぐ小さな物語を紡ぐ
    • その物語へのコミットを行動で示す
    • 誰もが自分の紡いだ物語を大切にできる空間を少しでも増やしていく

まずは、自分と奥さんの間で『物語を自ら紡ぎ、それを大切にできる空間を共有する』ことから始めたいと思った。
もちろん物語は、自分のもの、奥さんのもの、そして夫婦・家族のもの、の3つ。