パネルディスカッションのよい進め方をパネルディスカッション素人が考えてみるテスト

via IDEA*IDEA

たまには炎上覚悟で一気に書く。一度きりの人生、後悔はしないぜ。ちなみに前回の続きね。さて最近思うこと。

「最近パネル、つまらなくないですか?」

いや、言い過ぎです。正確に言うと、「来場者を満足させるための手段として、パネルディスカッションってやたら効率悪くね?」ということです。

パネル限界論|IDEA*IDEA

炎上覚悟で書いてみる、ということなので、こちらも受け流さずに書いてみる*1。と言いつつ、パネルの心得的なところは引用元のエントリにがっつり纏められているので、こちらは『一聴衆が考える』パネルディスカッションのお手本の話をちょこっとだけ。

パネルディスカッションをやる/やろうとしてる全てのイベント企画者、及び進行役を引き受けてしまったそこのあなた!当日の来場者が期待するパネルディスカッションのお手本として、ぜひ、明石家さんまの番組を見よう。特にさんま御殿や恋のから騒ぎ。今からでも遅くない。

なぜそう思うかというと、まず、両番組ともに以下のような形式の番組である。

  • 出演者に対し、事前に当日のテーマに関するアンケートに答えてもらう(「かなしいな、と思うとき」「こんな男に幻滅した」的な質問は、両番組での頻出パターン)
  • 番組進行は、アンケートへの回答の真意/エピソードを出演者から引き出す形で行われる
  • 出演者の発言への進行役/他のパネラーからのツッコミが、番組を盛り上げる

この時点で、パネルディスカッションと相性抜群の形式であることは明白だ。特に事前アンケートは、「議論が発散する」ことを避けるには非常に良薬だと思う。

また、鍵となる進行役については、両番組の進行役である明石家さんまをお手本にすればよい。が、素人にはオススメできない諸刃の剣の匂いが漂う(失敗=ダダスベリ=イベント失敗、となりかねない)。なので、

  1. 全てのパネラーに等しく発言の機会を与える必要はない
  2. 進行役は、聞き:8割、発言:2割を心がける
  3. 進行役は、「誰のどの回答をどの順番で聴衆に披露するか」「パネラーの回答に対するツッコミはどうするか」を十分練っておく

の3点を意識することをオススメする。

まず、1.については、全員が等しく発言すると会場全体に「間延び感」が漂いせっかくのディスカッションが台無しになる。聞き手はテレビのリズムに慣れているだろうから、ある程度のリズムの良さは、会場内での緊張感、一体感を保つために大事。一つの質問で2〜3人が発言すれば、聴衆はその質問についてはお腹一杯でしょう。
2.、3.については、話すことの専門家である明石家さんまとは異なり、大半のパネルディスカッションの進行役は話すことについては素人である。2割と書いた発言も進行上必要不可欠な発言が中心で基本は「聞き」に徹するべきだし、進行の円滑化を促すための「合いの手やツッコミ」も、事前に練れるだけ練っておくべきだと思う。素人がその場の思いつきでツッコミを入れても場は盛り上がらないことは、皆さんもきっと経験があるはず。聞くことと事前準備で、足りない部分を補うべし。

とまあ、えらそうな事を書きましたが、進行役の経験ゼロの人間が言っても説得力がないので聞き流してやってください。あくまで一聴衆として、『パネルディスカッションってこうだとおもしろいのになぁ』ということで。*2

*1:最近パネルディスカッションに聴衆として参加した際、思うところがあったので。もちろん、つまらなかった、ということではないですが。

*2:はてぶコメントで纏まらなかったのでエントリを起こしてみたら、随分長文になってしまった...